ヘルニアの顛末

お久しぶりです。アニス動物病院 院長の前田です。
先日は、私の椎間板ヘルニアの為、みなさまに大変なご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
(1月31日と2月1日の午後、急遽、休診とさせていただきました)

また、みなさまの温かいお言葉に、とても励まされました。
激痛で心が折れていたので、本当にありがたかったです。
この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます!!

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ことの始まりは、「バイク欲しい熱」を出したことでした。
もちろん、副院長にお願いしても、ダメの一点張り。

しつこく・・・懸命にお願いし続けたところ、

「運動公園のトラックを2分で2周(約800m)走れたら良いよ。
 そのくらいの熱意を見せたなら認めよう」

なんとも優しいお言葉・・・!

「そのくらいできる!!」と走り出したものの、普段運動しない我が身は、200mほどで動かなくなり、敢えなく撃沈しました。

本気で、心臓が口から飛び出すかと思いました。
若い頃のつもりで走り出すと、全く身体がついてこない!!

「その程度の覚悟なら我慢しなさい。
 まあ、再チャレンジするなら付き合うよ」とニヤニヤ笑う副院長。

キツいやら、悔しいやら、情けないやら・・・。

30分ほど「ゼーハー」「ギリギリ」してから、再チャレンジしました。

しかし・・・今回も300mほどで撃沈。
しかも、腹立たしい事に、副院長はゆっくり走って2周完走・・・!

どや顔でニヤニヤされて悔しくても、もう立ち上がれない!
下手するとトラックに吐いてしまうほどの「ゼーハー」っぷりです。

泣く泣く「今回はバイク購入を見送る」という結論に至り、家に帰りました。

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夕飯と風呂を済ませてもあきらめきれずに、スマホでバイクを見ていたのが悪かったんです。

「もう一回お願いします!!
 2分の制限時間はナシでお願いします!!」

夜の運動公園

夜、9:30の運動公園。

「バイク欲しい熱」をガマンできず、土下座して泣きのランニング3回目。
それはもう必死に走りました。

おそらく通りすがりの人には、オッサンがゼーハー言いながらヨロヨロ走っているようにしか見えなかったでしょうが、私にとっては「プライド」と「物欲」がかかった大勝負です。

一方、副院長は、私が万が一吐いた時に流すための水を、2Lペットボトルで持ってきている・・・信用ゼロ。

結果は・・・!

何とか完走!!
完全に物欲の勝利です!!

心のイメージ

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しかし、悲劇は数日後に、時間差でやって来ました。

朝起きると、腰に激痛。
何とか出勤するも、痛みがどんどんひどくなり、整形外科に駆け込みました。
運悪く、交通事故の患者さんがいたため検査を午後に回され、動くにも動けず、食べる気力もなく、車でボーッと過ごしました。

「MRI検査を麻酔なしでできるって良いなぁ(動物は麻酔が必要)」などと思いながら、激痛に耐えて待つこと数時間。

検査結果は、見事な「椎間板ヘルニア」でした。
あまりにも見事だったので、スマホで写真を撮らせてもらいました。

椎間板ヘルニア

「麻痺もないし、内服薬と理学療法ですね」と主治医の先生。

この先生が本当に無口で、自分がお喋りなだけに、質問してよいものかドキドキするんですよ。

泣きそうになりながら理学療法を受け、薬を飲み始めました。
薬は徐々に量を上げていくタイプの物だったのですが、どうもあまり痛くないと思われていたのか、量を増やしてもらえず。

1週間後には痛みをガマンできなくなり、量を上げてよいか整形外科に電話をして増量の許可をもらい、やっと痛みが落ち着きました。

一時は寝ていても座っていても痛くて、食事も立って食べないと痛くて吐きそうな状態でしたが、やっと椅子に座ってじっとできるくらいに回復しました。

大きい整形外科に行ったので、理学療法士さんが何人もいらっしゃるんですが、担当してくれる理学療法士さん全員に、
「筋が固い!柔軟性がない!固すぎ!歪みもある!」
と太鼓判(?)を押されてしまいました。

やっと本業の診察や手術ができるくらいまで回復して、ホッとしています。
バイクは当分おあずけですが、いつの日かバイクに乗ることを目指して、再び頑張ります。