子宮蓄膿症注意報

先月から、子宮蓄膿症がパタパタと発生しています。
避妊手術をしていない子は、体調の変化に注意しましょう。

子宮蓄膿症は、子宮に細菌が入って起こります。
犬で発生が多いイメージですが、ウサギにも多い病気です。
猫にも時々発生します。

何故起こるのでしょう?

皆さんは「黄体ホルモン」をご存知ですか?
卵巣から卵子が排卵されたあと、黄体が形成されます。
黄体は妊娠を維持するために子宮内膜を増やすホルモンを出しますが、妊娠しなければ勝手に衰えます。
犬は、妊娠しなくてもこの黄体が2ヶ月ほど衰えないので、この期間が非常に細菌に対して弱いと言われています。

アニス動物病院で診察した子宮蓄膿症の最高齢は、18才です。
幸いにも、無事に手術は成功し、20才まで生きてくれました。
先日受診した子は10才でした。

このように、高齢でも罹患します。

出産を考えていないのであれば、元気なうちに避妊手術することをお勧めします。

子宮蓄膿症の症状は以下の通りです。

①元気食欲がない
②水ばかり飲む
③生理のような血や臭い膿みや茶色いもので汚れている
④陰部を気にして舐めている

③④の症状は出ない場合があります。
避妊手術をしていない子が体調不良の場合、早めに受診しましょう。

アニス動物病院